夏場のドロドロメイク対策 その2

ワダです。

さて、昨日の続きです。今回はメイクでの対抗策を練っていきます。たとえるなら昨日の記事は筋トレでのマッスル作り、今日の記事は実際に武器を持って戦闘に臨むといったところでしょうか。良いマッスルがなければ武器をうまく使うことはできないのです。メイクの崩れにくい肌ができていたらこの勝負は勝ったも同然です。

そして良い武器はたくさんありますが、お金がかかることが多いです。しかし良い武器が自分の使いやすい武器とは限りません。いくつか評判のいいものを挙げながらお話しますが、それも自分の手に馴染むかどうかは使ってみるまでわかりません。ただ相性の良い武器は絶対にありますので、ここはトライ&エラーでも見つけていきましょう!

※今回も長くなってしまったので、メイク直しのポイントやTipsをその3としてまた別にエントリーしようと思います。夏場のメイク崩れに関しては敵が強大すぎて正直ポイントが膨大なんですよね…。

実際に、メイクでどういう対策を取れるのか

メイクでとれる対策は

  • 肌タイプごとに有効なプロダクトを使い、有効なテクニックを使う

ただこの一点のみです。そして崩れの主な原因はその1でお話したように皮脂と乾燥なので、これを起こさないようにメイクを進めます。

まず、共通のテクニックとしては

  • 使う道具は清潔なものを
  • 薄く重ねるが鉄則

使う道具は清潔なものを使ってください、というのは肌荒れの原因になるということももちろんですが、汚れたパフなりブラシなりを使っていると、均一に重ねていくことが難しくなるからです。

やりがちな失敗としては、最初から厚く塗ってしまうことです。これはオウンゴールに近いアカンやつです。まず、ミニマムにつけて重ねるというのが崩れにくく美しい仕上がりの第一条件と心得てください。イメージとしてはレイヤーを重ねていくようにメイクをしていくことです。厚く塗ったメイクが崩れる様はさながら地獄絵図ですから…。

それでは実際に肌タイプ別のアイテム選びから。(各肌質に分けて説明を分けましたので、それぞれ自分の合った項目を読んでみてください)

1 オイリー肌の方

オイリー肌の方は皮脂コントロールの性能のある下地をおすすめします。下地の段階から皮脂をコントロールすることが大切です。何故かというと、保湿機能のあるファンデーションはたくさん出ていますが、皮脂カット機能のあるファンデーションはあまり多くないんですね。
有名かつ手に入りやすく、コスパも性能も及第点というアイテムはプリマヴィスタの皮脂コントロール用下地でしょうか。

【花王 化粧下地】プリマヴィスタアンジェ 皮脂くずれ防止化粧下地 25ml

注意すべき点は、つけすぎないことです。手の甲をパレットのように使って、必要な分を薄く伸ばしてください。崩れやすく、崩れたらとても目立つ顔の中心から外側へとしっかり伸ばします。むらなくつけることを意識しましょう。

オイリー肌の方にはわたしはパウダーファンデーションをお勧めします。なぜかというと、リキッドに比べてリカバリーが格段に楽だからです。リキッドを使うと皮脂崩れを起こしたとき、見た目がHellです。すごくしんどい感じになります。それと皮脂で「崩れてしまった(崩れが完了した)」場合は、もうリカバリーが難しいです。一度オフして塗りなおすという道しかありません。もしリキッドを使う場合はオイルフリー、マットフィニッシュ系のサラッとしたテスクチャのカバー力の高いものを薄くつけていくのがおすすめです。

そして、パウダーにしてもリキッドにしても、均一に薄く重ねたらパウダーで保護しましょう。すべての部分(ベースメイク、アイメイク、チーク)にパウダーを薄くレイヤーのように重ねることによって、皮脂崩れを防ぎます。特効ではないですが、ローキックのように地味に効く戦法です。気になる部分には下地の時点でコントロールカラーを入れるか、もしくはコンシーラーで部分的に対処です。

わたしがオイリーのお客様にメイクをするとき、お客様自身に再現していただきやすいポイントとしてご紹介するのは、すべてのメイクを終えたあとにルーセントパウダーを全体に薄くなじませる方法(setting powder)か、またはbakingという手法です。bakingは少しコツがいるので、ここでは仕上げのルーセントパウダーをおすすめします。最後まで過剰な皮脂を許さない…!という気持ちで、パフで揉みこんでください。揉みこんだら、最後に余分な粉をブラシでオフして、密着度を高めるためにセッティングスプレーか化粧水を霧吹きに入れたものをひと拭きすると密着度が高まり、より崩れにくく、仕上がりが美しくなります。

2 混合肌の方

まずメイク前のケアですが、乾燥する部分、皮脂崩れする部分に合わせて少し変えるともちが良くなります。夜のケアという前哨戦でしっかりケアして、朝のメイク前のケアは乾燥する部分と皮脂分泌が激しい部分とを分けるということです。確固撃破が基本。乾燥しがちなところには一層余分に保湿クリームを塗ったりとか、その程度で大丈夫です。そのひと手間が皮脂崩れを防止します。

上で紹介したプリマヴィスタの下地は混合肌の方の部分使いにも向いています。よく言われる「Tゾーンが崩れる」場合、この下地を崩れやすい部分のみに使うのもおすすめです。混合肌のTゾーン崩れの方に多いのが鼻周りの毛穴が開いていて、毛穴落ちするタイプの崩れ方をするという方です。わたしが個人的にものすごくお勧めするのはYSLボーテのラディアントタッチ ブラープライマーです。

イヴ・サンローラン・ボーテ ラディアント タッチ ブラープライマー 30ml -YSL- 【並行輸入品】
これは高い武器です。でもかなりのパフォーマンスを誇ります。わたしが何かをお勧めするときにはかなりコスト(金額、手に入れる手間)を重視するのですが、そういう面ではかなりハードルの高いものです。…が、これは本当にパフォーマンスがいい。例えるならエクスカリバーとかロトの剣とか…まあとにかく素晴らしくいい。化粧崩れをしやすいところに少量取って指でなじませるだけで崩れにくくなるし、何しろ仕上がりが綺麗です。デメリットは価格が高いこと、毛穴落ちや化粧崩れを防ぎ肌をなめらかにすることに特化した商品なので色ムラカバーやUVカット機能がないことです。

ほかにも色々な毛穴落ち防止効果もある皮脂崩れ防止の商品があります。混合肌の方は下地は肌の状態ごとに分けた部分使いをおすすめします。注意するべき点は皮脂崩れ防止の機能のあるものは大体皮脂を吸着する成分が入っていて、乾燥しがちということです。なので保湿はしっかりと。

混合肌の方にはリキッドファンデーションをおすすめします。皮脂崩れをしっかり下地でガードして、さらにもちの良いリキッドを薄く重ねます。指で叩き込む方法が手軽ですが、水で濡らしたスポンジで密着度を高める方法が一番お勧めです。あくまで軽いタッチで少しずつ押し込んでいくようなイメージで。力を入れて叩き込む必要はありません。仕上げはルーセントパウダーで抑えましょう。パウダーはなるべく細かく、入り込んでくれるようなものがおすすめです。

3 乾燥肌の方

乾燥肌の方は前哨戦、そしてメイク前のケアを十分にすることに心血を注いでください。ぜひ注いでください(本当に大事なことなので2回言いました)。そのうえで、保湿効果のある下地、ファンデーション選びが非常に大切です。

乾燥肌の方には、乾燥の度合いにもよりますがBBクリーム、CCクリームなどの保湿力の高いものを下地替わりに使う、もしくはそれでベースメイクを仕上げてしまうことをおすすめします。クッションファンデーションの保湿力の高い物もおすすめです。BBクリームを下地代わりに使うと厚塗り感が出てしまうものもあるので、下地代わりに使うならCCの方が向いているかもしれません。このあたりは自分の肌コンディションによって考えるといいですね。何事も自分と向き合うことから勝利の道は拓けるのです…

周りの評判でいいものをいくつかご紹介します。
コーセー 雪肌精 ホワイト CCクリーム【02】 #OCHRE SPF50+/PA++++ 30g
ポイントマジックPRO BBフルイド 02ミディアムベージュ 25g【ランコム】UV エクスペール BB コンプリートI SPF50 PA+++ 50ml (スタンダードBB) 日やけ止め用乳液 LANCOME [並行輸入品]

リキッドファンデーションを使う場合、肌コンディションによって手持ちの保湿クリームと混ぜて使うことができたりするので便利かもしれません(その際には、油分の多い物同士で混ぜあわせるようにしましょう。水分量が多い物と油分量が多い物を混ぜてしまうとデロンと分離します)。パウダーファンデーションの場合は油性のものを使うと保湿効果が高まります。

パウダーファンデーションを塗るときのコツですが、パフに取ったら押し込むように馴染ませていくと綺麗に仕上がります。優しくキュッキュッと置いていくようなイメージです。最後に大き目のフェイスブラシで余分な粉を払うことをお忘れなく。

 

さて、肌タイプごとのポイントは押さえた。しかし日本の猛暑は過酷です。そしてエアコンのパワーは増大するばかりで、乾燥も深刻です。まだまだ勝ちいくさとは行きません。このメイクを一日どうやってキープすればいいのよ??ということで、その3に続く右差し